【2021年7月】おすすめ本ランキング TOP3 (小説・物語)

梅雨も明け、オリンピックも開催した2021年7月。
そんな感じのご時世ですが、本を読むことが生活の一部となっている筆者は、あいも変わらず読書に励んでおりました!(渋谷の『森の図書室』というブックカフェにも行きました!)

今回は、そんな2021年7月に読んでよかった本をランキング形式で3冊紹介していきます。
気になる本や読んで見たい本がありましたら、ぜひとも次回書店に行ったときに手にとってみてください!もちろん、本の紹介には購入リンクも載せさせていただいてるので、そちらからの購入もぜひお試しください!

2021年7月のおすすめ本 TOP3

2021年7月のおすすめ本 TOP3
  1. 『夜空を泳ぐチョコレートグラミー』
  2. 『モモ』
  3. 『そしてバトンは渡された』

 

『夜空を泳ぐチョコレートグラミー』 – 町田そのこ

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オススメポイント
  • 物語の世界にグッと引き込む冒頭文

【ポイント】物語の世界にグッと引き込む冒頭文

「夏休みに入るちょっと前、近松春子が孵化した。」 – 『夜空を泳ぐチョコレートグラミー』

「恋人は死んだ。とても寒い冬にふっと訪れた暖かな日の昼下がりに、散歩にでも行くような身軽さでふらりとアパートを出た彼は、小さな田舎町の駅で海行きの快速電車に轢かれた。」- 『波間に浮かぶイエロー』

掲載されている短編2作の冒頭文。それぞれこの1文を読んだだけでガッツリと物語に引き込まれます。

ふとした瞬間に蘇る一生の恋を描く「カメルーンの青い魚」、理不尽な世界の中を必死に生きる少女を描く「夜空を泳ぐチョコレートグラミー」など、金魚鉢のような町で生きる人々にフォーカスした短編集。すべてのストーリーのモチーフに熱帯魚を用いているのも非常におしゃれです。

個人的には「波間に浮かぶイエロー」の衝撃が今も残っています。
物語を描くのがとても上手で、これが作者のデビュー作とはとても信じられないほど。普通は、短編集ともなると一つくらいは「自分には合わないな…」と思う作品があるのですが、この『夜空を泳ぐチョコレートグラミー』にはそんな作品ありませんでした(笑
)。

人々が強く生きることを決意し、前を向き始める姿には勇気を貰えるはず。
5作とも素晴らしいので、きっと気にいる短編が見つかると思います。

2021年の本屋大賞を取った『52ヘルツのクジラたち 』もオススメなのでぜひ読んでみてください!

『モモ』- ミヒャエル・エンデ

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オススメポイント
  • ありふれたはずの、しかしいつしか忘れてしまった疑問にもう一度立ち返ることができる

 

小学生のときに読んだ『モモ』を20年ほどたったいま再読しました。かつて読んだときには気がつくことのなかった「時間」や「幸せ」の話など、人生に必要なことについて書かれていることに気が付きました。

日々、「効率性」や「お金」だけを求めて「幸せ」について考えられなくなっているのは、物語の中の話だけではなく、いま自分たちが生活をしている現代社会にも言えることなんじゃないか、と深く考えさせられました。

仕事に忙しくするあまり、大切なひとと過ごすことがなくなる。仕事の中でも、効率性に囚われ「他人を幸せにする」という本来の仕事のあり方を忘れる。
そんな「本当の幸せってなんだろう?」というありふれたはずの、しかしいつしか忘れてしまった疑問にもう一度立ち返ることができました。

数年に一度、忘れたころにもう一度読み返すべき作品だなと感じます。
しかし、これが児童小説なんて恐ろしいですね…。大人こそ読む価値のある傑作でした。

『そしてバトンは渡された』 – 瀬尾まいこ

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オススメポイント
  • 3人の父親、2人の母親との優しい親子関係

 

安心してください!悲しい物語、辛い物語ではありません!!(笑)

3人の父親、2人の母親。優子はそれぞれの親たちの愛情を受け、成長していく。
あらすじだけ聞いたら「どんな悲惨な物語なんだろう…」と思っていたが、良い意味で期待を裏切られました。親たちがそれぞれ優子のことを考え、優子の幸せを第一に据え、しっかりと自分たちなりの愛情を注ぎながら「優しい子」を育てていくストーリーに心がほっこりします。

個人的には、5人目の親の森宮さんがとてもお気に入り。頭は良いのにどこか抜けていて、父親らしくない。しかし、優子のことを大事に思っているのがひしひしと伝わるのが良い。叱ることに心を痛ませ、父親という立場に悩みながら生活する森宮さんをいつしか全力で応援していました。

第二部で、優子の結婚のために親たちに挨拶周りをしていくシーンでは、改めて優子は良い親たちを持ったのだな、と涙を流しかけました。
詳しくは言えませんが、ラストシーンでは感涙必至。目を潤ませながらも、ページを捲る手を動かし続けてしまいました。

まとめ

2021年7月のおすすめ本 TOP3
  1. 『夜空を泳ぐチョコレートグラミー』
  2. 『モモ』
  3. 『そしてバトンは渡された』

 

今回は、2021年7月に読んでよかった本を紹介しました!
気になる本があったらぜひ読んでみてください。

また個人的にですが、Instagramブクログでも読んだ本の紹介をしていますのでお気軽にフォロー等よろしくお願いします!

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