【映画感想】『デッド・ドント・ダイ』ゾンビってなんで人を食べるの?

2020年6月17日MOVIE

 

こんにちは、カツヒロです。

久しぶりに映画館に行って、映画を見てきました。やはり映画にだけ集中できるような環境で、好きな映画の世界に入り込める「映画館」という場所は最高でしたね。

映画業界全体が苦しいタイミングだからこそ、映画好きとしては劇場に足を運んで、映画業界に貢献したいと思います。もちろんコロナに注意して。

 

そんな映画館復帰1作目に観たのは『デッド・ドント・ダイ』。

いわゆるゾンビ映画ですがコメディ色も強く、ホラー30%コメディ70%くらいの感覚で観れました。アメリカンなジョークも多く、ブラックユーモアや、映画の情報に詳しければクスッと笑えるような場面が増えます。

ゾンビ映画を映画館で見るのは久しぶりなので、ワクワクしながら鑑賞してきました!




作品紹介

あらすじ

警察官が3人しかいないアメリカの田舎町センターヴィルで、前代未聞の怪事件が発生した。無残に内臓を食いちぎられた女性ふたりの変死体がダイナーで発見されたのだ。困惑しながら出動した警察署長クリフ(ビル・マーレイ)と巡査ロニー(アダム・ドライバー)は、レイシストの農夫、森で野宿する世捨て人、雑貨店のホラーオタク青年、葬儀場のミステリアスな女主人らの奇妙な住民が暮らす町をパトロールするうちに、墓地で何かが地中から這い出したような穴ぼこを発見。折しも、センターヴィルでは夜になっても太陽がなかなか沈まず、スマホや時計が壊れ、動物たちが失踪する異常現象が続発していた。

やがてロニーの不吉な予感が的中し、無数の死者たちがむくむくと蘇って、唖然とする地元民に噛みつき始める。銃やナタを手にしたクリフとロニーは「頭を殺れ!」を合言葉に、いくら倒してもわき出てくるゾンビとの激闘に身を投じるが、彼らの行く手にはさらなる衝撃の光景が待ち受けていた……。

(オフィシャルホームページより)

スタッフ/キャスト

監督:ジム・ジャームッシュ

クリフ・ロバートソン役:ビル・マーレイ

主な出演作:『ゴーストバスターズ』:ピーター・ベンクマン役など

ロニー・ピーターソン役:アダム・ドライバー

主な出演作:『スターウォーズ』:カイロ・レン役など

ゼルダ・ウィンストン役:ティルダ・スウィントン

主な出演作:『ナルニア国物語』:白い魔女役など

主な主役どころはここらへんです。他にもセレーナ・ゴメスなども出ていますが、チョイ役での登場なので特に主役級のキャストというわけではありません。

俳優さんはとても豪華ですね。大御所から中堅どころまで、オファーするのが大変だったのでは?と思うほどのキャストです。もともとジム・ジャームッシュ作品には出たことのあるキャストさんも多いので、繋がりが強いのかもしれませんね!

 

 

これより下記では、ネタバレを含む感想を書いています!

視聴前の方は注意してください!





感想

音楽は良いんだけど、奥深さは無いなぁ…
監督はきっとゾンビ映画が大好きなんだけど、「やりたいこと」と「自分の価値観」を無理やり一本の映画に詰め込んだ感じ。

序盤のゾンビ映画特有の「不穏な空気感」は良かったけれど、終盤に行くにつれ「あれ?どこが山場?」って感覚に。ゾンビがわさわさ出てくるのは最終盤の30分で、そこまで行くのにスピード感があまりありませんでした。

あとは、良い俳優さんを使っているのに、もったいないなぁとも感じました。特にアダム・ドライバーは個人的に好きな俳優なのでもっと良い感じに使えたのでは?と思ってしまいます。

具体的には、コメディに寄せるのならコメディに振り切り、シリアスに寄せるのならシリアスに振り切った方が良かったと思います。コメディもシリアスも取り入れようとした結果、どっちつかずの結果になってしまったような印象です。特にラストの語りは必要だったかな?と。

 

以下、ネタバレを入れつつ、考えたことを。

なんでゾンビって人の肉を食べるの?

久しぶりにゾンビ映画を観たからか、こんなことが気になってしましました。

ゾンビって人肉ばかりを狙いますよね。ただ単に空腹ならば、そこらへんのコンビニの食糧や畑の野菜など食べれば手っ取り早いかと思うのですが、なんでなんでしょう(笑)
人に噛み付いて、ゾンビウィルスに感染させるのが目的なんでしょうか。それとも人肉にはゾンビを引き付ける特殊な事情があるのでしょうか?

気になって調べてみると、『バタリアン』という1985年に公開された映画で理由が公表されていました。この映画に登場する言葉を操るゾンビが「生きた人間の脳みそを食べることにより、常に感じている身体の痛みが和らぐ」と発言しています。

なんと、ゾンビになったとしても痛覚は生きていて、食いちぎられたキズが痛むということなのでしょう(考えただけでも悪寒が走ります)。死んで人外となった後も「痛み」を感じながら生きなくてはいけないなんて苦しすぎますね。わたしたちもゾンビにならないように気をつけましょう。

ちなみにゾンビを倒す手段は「kill the head(頭を切り落とす)」ですよ(笑)

 

そもそもゾンビってなんで誕生するの?

はたまたゾンビ映画の根底についての疑問。
『デッド・ドント・ダイ』では、地球の自転がずれたことによってゾンビが発生しました。

最初のゾンビ(コーヒーゾンビ)は、墓場の死体から誕生しましたよね。なんともおぞましい登場の仕方ですが、なんでゾンビは墓場から出てくるのでしょう。これには以下の理由があると思いました。

  • 土葬文化だからゾンビが出る
  • ゾンビという存在には何かしらの起源がある

まずは「土葬文化」に着目した考えを。
ゾンビ映画が盛んなアメリカでは、日本とは異なり死者をそのまま土に埋める「土葬」の文化が根強く残っています。ゾンビとは、その肉体から「魂(人間の本体)」が抜けて、肉体(魂の入れ物)だけが残った存在であると考えられます。だから、知能が著しく低下して、生者との会話が成り立たないんですね。

日本では「火葬」が基本なので、ゾンビ映画はさほど多くはありません。しかし、ホラー映画としては「幽霊」が第一線で活躍しています。幽霊はゾンビとは逆に「肉体がなくなり、魂だけになった存在」です。なので、生前の恨みや後悔の念などを抱えて、生者のもとに現れるんですね。

ゾンビと幽霊、どちらが怖いか。どちらも怖いですね…

 

次は、「ゾンビという存在には何かしらの起源がある」という考えを。

調べてみると、ゾンビの起源は、カリブ海のハイチの民間信仰“ブードゥー教”にあるとのこと。しかし、このブードゥー教のゾンビは今日のゾンビのような「噛まれると感染をする」「人肉をむさぼる」などの映画的特徴は持ち合わせていませんでした。
なんのためにゾンビが存在していたかというと、主に「労働力」として使役するために生み出される存在だったようです。生前に罪を犯した罪を償わせるためにブードゥー教の儀式を使って呼び起こし、ゾンビとして生き返った犯罪者を奴隷として使用するためだったのです。まぁ、死後も強制的に労働させられるとあっちゃ怖いものもありますが、ホラー的な怖さではないですね(笑)

ゾンビの起源はブードゥー教ですが、「人をおそうゾンビ」が登場したのはいつぐらいなのでしょうか。
これはとても明確で『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』が一番最初の「人を襲うゾンビ」の登場です。
監督のジョージ・A・ロメロが、ブードゥー教のゾンビに「吸血鬼」の要素を追加して「噛まれたり傷つけられた者はゾンビになってよみがえる」という今日のゾンビの特徴を作り出したそうです。

もともとは、民間信仰であったゾンビに新しく命を吹き込み(実際には死んだままだが)、今日のゾンビのイメージが定着したのですね。

 

おわりに

映画を「考えるきっかけ」として使いましたね〜(笑)映画自体の感想ではなく、そこから派生して「ゾンビとは何か?」みたいな感想になってしまいました。まぁ、普段から「考えるきっかけ」となるようなことを書いていきたいなと思ってるぼくとしては通常運転です(笑)

映画自体の感想としては、もう少しジャンルをわかりやすくした方が良いかな〜というところ。ゾンビ、ホラー、コメディ、シリアス、ミュージック…。もうお腹いっぱいでなにに集中してみたら良いかわからなくなってました。クスッと笑える点や、映画通なら楽しめるんじゃないか?といった小ネタも多いので楽しめないこともないですが、一般ウケはしないかなといった感じです。

前述しましたが、アダム・ドライバーが好きなので、彼の次回作には期待したいですね!

この映画の得点 : 2/10 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆



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Posted by katsu07_